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「再会」と呼べる「出会い」

第14章 最強の彼女

昨夜 次朗と戦闘訓練をしたらしい。
朝、俺の所に治癒に来た時は
肋骨が折れ、腕の骨もひびが入り
身体中所々が腫れ上がっていた。

普通の人間なら
立っていられない位の重傷だった。


訓練とは言え、
少しやり過ぎなんじゃないか?

「今朝はありがとうございました」

「いや その後大丈夫か?」

「おかげさまで」

顔の傷も直したが、
朝友達に見られてしまったからと
絆創膏だけは貼っている。
けど、それがかえって痛々しい。



次朗はどうだったんだろう。
今日はまだ会っていない。
昨日濁天で別れたまま、
帰って来なかったからな。




「昨日 あの人と
 やり合ったんだって?」

そう言う松井先生も、昨日あれから
月王にしごかれたらしい。
香田程の怪我は負っていなかったが
朝、登校後すぐに俺の所に治癒に来た。


「はい 
 …あの人は?」

「次朗なら まだ」

「隠土先生 聞きましたか?」




次朗と神鳥の事な


「聞こえてきた」

「平気なんスか?」

「ま なんとか…」


平気 ではない

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