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「再会」と呼べる「出会い」

第14章 最強の彼女

「あーのね
 献血みたいなものなんだよね
 ある程度溜めておいたものを
 分けて貰うんだ」

「誰に?」

「梅子に」

梅子って…曾孫の?
マスターの妹さんだっけ

「あの子 
 精気集めて商売してるから」

「へー…」


色んな商売があるのな…


「淫魔の近代的なシステムですか?」

「んー…そうだねぇ
 人間を殺さなくて済むのはいいよね
 俺は浄化して戻してあげられるけど
 普通なら精気を奪ったら
 死ぬか廃人になるか だからね
 半悪魔が生きやすくなったと思うよ」

なんだか
その辺、複雑な事情がありそうだ。

「だから元奥さんはずっと貴方に
 精気を搾取されてたのに
 何ともなかったんスね」

「そう
 俺は奪うだけじゃないからね
 …リョウちゃんも試してみる?
 スッキリするよ」


「断固 遠慮します」
「やめなさい」


アホ



「なーんて…
 無理なんだけどね
 今スランプだから」


は?




「淫魔がスランプって…」

「たたないんだよね」


「…っ!!!」



飯時に…もっとオブラートに包めよ

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