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「再会」と呼べる「出会い」

第14章 最強の彼女

「凄いですね 回復力
 余程美味いモン食ったんスね」

そう言う香田の声には
皮肉がこめられている。


美味いモン
美味い精気?煩悩?

何にしろ人からでなければ貰えない。
どんな風に とは…。


「美味くはないよ
 寧ろすんごい不味かった
 あの味は何年経っても馴れないね」

次朗はそう言いながら弁当を広げた。

「わ 今日も美味そう!」


「直接貰うなら
 オイシイばかりでしょ?」

松井先生も 刺す。


「直接じゃないから」





直接じゃないとは…


「不倫とか、不毛な関係は駄目だよね
 嫉妬の感情が混ざって
 もうひっどい味だよ
 口直ししなきゃ」

「直接、ナニして貰ってるんじゃ…」

「してないよ」


次朗以外
一同固まった。

あれ? 思ってたのと違う…

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