テキストサイズ

「再会」と呼べる「出会い」

第14章 最強の彼女

「俺 実は初めて会った時から
 君のことが好きだったんだよね」
「無理!!」


いきなり何を言い出すの?!


「次朗君はそういう対象には
 なり得ないから」

「えー なんで?
 他に好きな人でもいるの?」


言いながら、
リラックスした感じで壁にもたれる。
人に告白する奴の態度ではない。


「いないけど…」


言いながら
何故か隠土先生が浮かんできた。

え? なんで??

なんでここで???


「今 誰か浮かんだんじゃない?」

「え…っ   別に!!」


わ 心を読まれた?


「とにかくっ!!
 私達が付き合ってるっていうのは
 ちゃんと撤回してよね!!」

「えー…
 駄目?」

言いながら、首を傾げる。
こういう仕草が
みんなはたまらないらしいけど
私は寧ろムカツク。

「駄目に決まってるでしょ?!
 お互いその気は無いんだから!
 次朗君だって
 他に好きな子がいるでしょ?!」

「…」



次朗君は驚いた表情を浮かべた。


「え 何それ…
 俺にも分かんないよ 誰?」


明らかにすっとぼけてるよ。


「ミカ先輩」


「…  へー」


図星だと思うよ。
だって今、ミカ先輩の名前を出したら
表情が変わったもん。


「彼氏がいて
 一筋縄じゃいかないと思うけど
 そんなの
 奪っちゃえばいいじゃん
 ミカ先輩は
 相手の強引さに折れただけみたいだし
 次朗君ならいけるよ」


「…」


おやおや…
なんか表情が沈んできたぞ

らしくないなぁ

実は結構悩んでた?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ