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「再会」と呼べる「出会い」

第14章 最強の彼女

「なる程ね
 寧ろそういうことか
 …って! 
 それじゃミカ先輩にまで
 勘違いさせる事になるよ!」

「いいんだ それは」

「良くないでしょ?
 だって次朗君か本当に好きなのはみ」
「あのね かんちゃん」


言い切らない内に
次朗君の声が私を制した。


「好きだから近付けないって事も
 あるんだよ」

「…」





あれ



その言葉は
何故か他人事ではない気がした。






「近付けないって
 …いつも次朗君の方から
 近寄ってるよね?」

「あー…んとね
 まー うん 反省してる」


反省してるの?
別にしなくていいところだよね?


「お願い かんちゃん
 フリだけでいいからさ
 本当に」


次朗君は手を合わせ
私を拝んだ。





ここまでお願いされると


…弱いんだよなぁ。





「一週間だけ ね」

「やった! ありがと…」
「その代わり!!」



「うん 俺に出来る事なら言って」

「ミカ先輩にはちゃんと説明して
 
 それに やっぱり私
 ミカ先輩と次朗君が一緒にいる方が
 自然だと思う」





「…かんちゃんまでそれ言うの?」



私まで ってことは
他の人にも言われたんだ。




私達は階段下倉庫を出て
教室に戻った。




引き受けたとは言え…



「由芽 次朗君とはどこまで?」

「やった? なぁどうだった?」



ヒソヒソ声も丸聞こえだよ。
しかも話題は大体 これだ。

…あー…






「うちら 清ーい関係だから」


宣言しとこ。





「えーーーっ!!」





次朗君をチラリと見ると
まるで他人事のように
窓の外を見ていた。










*…*…*…*…*…*…*



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