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「再会」と呼べる「出会い」

第15章 そして繋がる

「ダメだってば…!!」



ぐい


私は力いっぱい次朗君の胸を押した。


「フリでも駄目!
 ドアは無くなってるし
 誰かに見られちゃったら
 元も子も無いよ!!」


物置小屋のドアは
次朗君がさっき入ってくる時に
壊したままだ。


「あー…
 責任もって直さなきゃな

 …そっかぁ 確かに

 残念」


そう言って次朗君は
口元をへの字に曲げると
立ち上がった。


「…ふぅ」


記憶は取り戻したけど、
こういうシチュエーションには
なかなか馴れないや。


「はい」

次朗君が右手を差し出す。








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