「再会」と呼べる「出会い」
第15章 そして繋がる
差し出された手に
迷うことなく私は自分の手を重ねた。
相変わらずひんやりしている。
立たせてもらい
改めて向き直る。
「次朗君 あの後のこと
いつか聞かせてくれる?」
あの後、
とは前世の私が死んだ後のこと。
カラスさんは次朗君と名前を変えて
現代まで生き続けてきた。
一体どんな人生だったのだろう。
それに私達の子供達がどうなったか…
私とカラスさんの間には
男の子が一人いた。
大きくなって、結婚して、
可愛い孫が3人生まれたの。
流石に…
あの子はもう生きてはいないだろうけど
孫達は…今生きていたら80過ぎ位かな
まだ いるのかな
「記憶… 戻っても戻らなくても
君は君だから
俺はそれでもいいと思ってたけど
思い出を共有できるのは
やっぱり嬉しいね
いいよ
いつでも話してあげる」
そう言って優しく微笑む
次朗君の表情は
懐かしくて、嬉しくて、温かかった。
迷うことなく私は自分の手を重ねた。
相変わらずひんやりしている。
立たせてもらい
改めて向き直る。
「次朗君 あの後のこと
いつか聞かせてくれる?」
あの後、
とは前世の私が死んだ後のこと。
カラスさんは次朗君と名前を変えて
現代まで生き続けてきた。
一体どんな人生だったのだろう。
それに私達の子供達がどうなったか…
私とカラスさんの間には
男の子が一人いた。
大きくなって、結婚して、
可愛い孫が3人生まれたの。
流石に…
あの子はもう生きてはいないだろうけど
孫達は…今生きていたら80過ぎ位かな
まだ いるのかな
「記憶… 戻っても戻らなくても
君は君だから
俺はそれでもいいと思ってたけど
思い出を共有できるのは
やっぱり嬉しいね
いいよ
いつでも話してあげる」
そう言って優しく微笑む
次朗君の表情は
懐かしくて、嬉しくて、温かかった。