テキストサイズ

「再会」と呼べる「出会い」

第16章 それは襲い来るもの

幸い、俺達が来た時に
保健室には誰もいなかった。

中に入り、
俺は姿を眩ますために
発動させていた水結界を解いた。


百瀬、塩田、凪野を
それぞれ保健室のベッドに置く。



「じゃ すみません
後はお任せします」

「いってらっしゃい」


生徒会長でもある香田は、
新入生歓迎会の主催者なので
行かなければならない。


…よく考えたら
忙しいよな 香田

土守として人類を守るために
戦わなきゃなんねーし、
学校では園芸部の部長をしながら
生徒会長までやってる。
家の、大工仕事の手伝いまでしてだろ。

おまけに…受験生だ。


ホント 凄いよ。


「俺も頑張らないとな」


まずは塩田と凪野。
塩田は…
腹を殴られたらしい。
内臓とアバラの損傷が酷い。

凪野は
床に叩きつけられたような
打撲傷と骨への損傷


まぁ
あの時の木瀬よりは
いくらかマシかもしれないが
二人共かなり酷い。
とは言え、あくまでも身体だけの損傷。

百瀬は…


「こちらの二人は大丈夫そうですね」

「あぁ
 問題は百瀬だな」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ