「再会」と呼べる「出会い」
第2章 郵便局を曲がって…
そういう雰囲気が彼女にはある。
「こんにちは
確か今度2年生になる
神鳥 由芽さんの
お父様ですよね?」
えっ!? 知り合いだったの??
…まずい 誰だったっけ??
「はい… えっと…」
お 思い出せない…
「酉丘高校の炭石です」
え
「彼女はそこの校長先生ですよ」
…っあーーーーーーーっ!!!!
思い出したっ!!
入学式の時一度しか会ってない
から気付かなかった!
そういえば
校長先生、女性なんだ~
なんて妻と喋ったっけ!
「綺麗な人ね~
あんな風に年取りたいわーっ」
「君ならもっと綺麗になれるよ」
…なんて
私もよく覚えてるな…
(今の今まで忘れてたけど)
「すみません
娘がお世話になっているのに
気づかないなんて…」
「ふふふ こちらこそ。
対面する機会も
あまりありませんしね
確かお仕事は
作家さんでらっしゃるん
ですよね?」
「あ はい…」
一生徒のことを
よく覚えているなぁ…
まぁ 作家という
特異な職業だから、
というのもあるかな…
雑誌にも何度か顔を出したし
「え 作家さんなんですか?
…神鳥さん …もしかして!」
マスターがカウンターを出て
通路にある本棚に手を伸ばす。
「神鳥雄一さん??」
「はい」
「えーっ! そうなんですか!
嬉しいなぁ…
私『冷めた鉄鍋』から
貴方の作品にどっぷり
はまりまして…
いやぁ まさか会えるなんて」
このマスターがっ?!
私の本を読んでくれるなんて
なんか嬉しいに輪がかかる…。
なんだろう 高揚してしまう
「…ありがとうございます
すごく 光栄です」
「あのいいですかね?
サイン…」
「はい」
ニコニコと表紙をめくって
油性ペンを渡してくれた。
「お名前、入れますか?」
一応聞く。
「じゃあ“倉田”で」
へぇ 倉田さんっていうのか
「うわぁあ …
ありがとうございます」
瞳をキラキラさせて
…少年のようだ
自分よりもだいぶ年上の
しかも男性に対して…
なんかドキッとする
私、そういう趣味はないが…
「マスター 良かったわね」
炭石先生の口調は
まるで生徒に
言っているかのように暖かだ。
「うん♪」
… ニコニコ笑顔が眩しい。
カランカラン
ドアが開いた。
「こんにちは
確か今度2年生になる
神鳥 由芽さんの
お父様ですよね?」
えっ!? 知り合いだったの??
…まずい 誰だったっけ??
「はい… えっと…」
お 思い出せない…
「酉丘高校の炭石です」
え
「彼女はそこの校長先生ですよ」
…っあーーーーーーーっ!!!!
思い出したっ!!
入学式の時一度しか会ってない
から気付かなかった!
そういえば
校長先生、女性なんだ~
なんて妻と喋ったっけ!
「綺麗な人ね~
あんな風に年取りたいわーっ」
「君ならもっと綺麗になれるよ」
…なんて
私もよく覚えてるな…
(今の今まで忘れてたけど)
「すみません
娘がお世話になっているのに
気づかないなんて…」
「ふふふ こちらこそ。
対面する機会も
あまりありませんしね
確かお仕事は
作家さんでらっしゃるん
ですよね?」
「あ はい…」
一生徒のことを
よく覚えているなぁ…
まぁ 作家という
特異な職業だから、
というのもあるかな…
雑誌にも何度か顔を出したし
「え 作家さんなんですか?
…神鳥さん …もしかして!」
マスターがカウンターを出て
通路にある本棚に手を伸ばす。
「神鳥雄一さん??」
「はい」
「えーっ! そうなんですか!
嬉しいなぁ…
私『冷めた鉄鍋』から
貴方の作品にどっぷり
はまりまして…
いやぁ まさか会えるなんて」
このマスターがっ?!
私の本を読んでくれるなんて
なんか嬉しいに輪がかかる…。
なんだろう 高揚してしまう
「…ありがとうございます
すごく 光栄です」
「あのいいですかね?
サイン…」
「はい」
ニコニコと表紙をめくって
油性ペンを渡してくれた。
「お名前、入れますか?」
一応聞く。
「じゃあ“倉田”で」
へぇ 倉田さんっていうのか
「うわぁあ …
ありがとうございます」
瞳をキラキラさせて
…少年のようだ
自分よりもだいぶ年上の
しかも男性に対して…
なんかドキッとする
私、そういう趣味はないが…
「マスター 良かったわね」
炭石先生の口調は
まるで生徒に
言っているかのように暖かだ。
「うん♪」
… ニコニコ笑顔が眩しい。
カランカラン
ドアが開いた。