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「再会」と呼べる「出会い」

第17章 溶ける体温

「のぼせちゃった?」

「…少し」


次朗君がバスタオルを
巻いてくれる。

ふかふかで気持ちいい…。


「いじめすぎたね
 ごめん」


っていいながら
また抱きしめられて…。

これじゃきりがないよ。




「あれ」





部屋に戻って、
私は驚いた。


私が履いていたのと
全く同じパンツが
綺麗になったシーツの上に
置かれていた。

いつの間に?!


え ぇ


掃除してくれたってこと?!!



「パンツ二つになったね
 こっち置いていく?」


お風呂で洗って絞ったパンツを
次朗君が差し出し…


「きゃ …わっ」


私はそれを慌てて取った。


「今更恥ずかしがる
 事でもないでしょ?
 もっと恥ずかしくなる事
 したんだし」

言いながら次朗君がにやける。

「で でも…」



そんな事言われたら
思い出しちゃうよぅ!!


再び火照り出す身体を
抑え込むように、
私は用意されていた乾いた方の
パンツを履き、急いで服を着た。









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