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「再会」と呼べる「出会い」

第18章 冷 え

部活帰りの生徒達が
次々と校門から出て行く。

私達も同じように
校門を出ようとした、
その時だった。


黒いスーツを着た男の人が
黒い車から降りると
静かに私達に近づいてきた。


「佐伯ミカさんですね?」

「はい」

「あの
 どちらさまですか?」

山ちゃんがピシャリと言った。
確かに何か少し、
怖い感じがする人だ。


「私はこういう者です」

言いながら名刺を差し出す。
そこには


『井崎建設 会長秘書』







井崎…

ド  ク …



「一体
 どういう御用ですか?」

山ちゃんが男の人を睨む。



「もうミカは
 優司先輩とは
 関係ありませんが」



「佐伯さんが
 優司さんと
 お付き合いしていたのは
 調査済みです
 しかしお別れに
 なっていたとは…

 おかしいですね」





なんだろう

すごく
嫌な予感がする。




「つい昨日
 優司さんの方から
 佐伯さんと婚約した
 という話が
 会長の方にありまして」



























「はい…?!!!!!」

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