
「再会」と呼べる「出会い」
第18章 冷 え
「君はえぇと…」
「佐伯さんの幼馴染で
香田リョウ君です」
「あぁ そうか
さえきさんと幼馴染の
…確か 香田工務店の
だよな?」
「お世話になっております」
リョウ君が深々と
頭を下げた。
「会長自ら
お忙しいところ
わざわざ足を運んで頂き
大変恐縮では御座いますが
今日のところは
お引取り下さい」
リョウ君が私の前に出て
会長さんを遮る。
「んむ
そうだな
少し騒がしく
なってきたようだ
では また」
「…」
私は会釈だけした。
また
なんて絶対嫌だった。
「…はぁ」
山ちゃんが
大きな溜息をこぼした。
「香田君来てくれて
良かった」
ミッチもホッとしている。
「リョウ君ありがとう」
私はお礼を言った。
「婚約 か
なんだかまた
面倒なことになりそうだな
ミカ 気をつけろよ」
「…うん」
「優司先輩からは何か
きたのか?」
「きてない
別れた時からずっと」
本当だ。
「そっか
二人とも一緒でよかった
一人だったら
やばかったかもしんねぇ」
リョウ君が山ちゃんと
ミッチに向かって言った。
「やばいって?」
「攫われてたかも」
「まさか大袈裟な」
「…いや
ミカ
なるべく一人で
外歩くな」
「え …うん」
リョウ君の表情が真剣すぎて
私はまた怖くなってきた。
終わっていなかったのだ。
…
どうしてこんな時
側にいてくれないの?
次朗君
*…*…*…*…*…*…*
「佐伯さんの幼馴染で
香田リョウ君です」
「あぁ そうか
さえきさんと幼馴染の
…確か 香田工務店の
だよな?」
「お世話になっております」
リョウ君が深々と
頭を下げた。
「会長自ら
お忙しいところ
わざわざ足を運んで頂き
大変恐縮では御座いますが
今日のところは
お引取り下さい」
リョウ君が私の前に出て
会長さんを遮る。
「んむ
そうだな
少し騒がしく
なってきたようだ
では また」
「…」
私は会釈だけした。
また
なんて絶対嫌だった。
「…はぁ」
山ちゃんが
大きな溜息をこぼした。
「香田君来てくれて
良かった」
ミッチもホッとしている。
「リョウ君ありがとう」
私はお礼を言った。
「婚約 か
なんだかまた
面倒なことになりそうだな
ミカ 気をつけろよ」
「…うん」
「優司先輩からは何か
きたのか?」
「きてない
別れた時からずっと」
本当だ。
「そっか
二人とも一緒でよかった
一人だったら
やばかったかもしんねぇ」
リョウ君が山ちゃんと
ミッチに向かって言った。
「やばいって?」
「攫われてたかも」
「まさか大袈裟な」
「…いや
ミカ
なるべく一人で
外歩くな」
「え …うん」
リョウ君の表情が真剣すぎて
私はまた怖くなってきた。
終わっていなかったのだ。
…
どうしてこんな時
側にいてくれないの?
次朗君
*…*…*…*…*…*…*
