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「再会」と呼べる「出会い」

第18章 冷 え

香田に

「ミカを送った後
 戻って来るんで
 一緒に帰りましょう」

と言われた。


「いいよ
 それじゃ
 お前の負担でかすぎるだろ?
 俺なら大丈夫だよ」

「いや
 そういうわけには
 いきませんから
 今日は次朗さんも
 松井さんもいないんで」


次朗と松井先生は
午後から学校を休んでいた。

エレミム達に
何か動きがあったらしい。
その調査に向かったのだ。

どうやら世界の各地で
悪さをしているらしい。

月王も度々
その件では足を運び
解決に一役買ってる。

世界にはそういう
怪奇的な事件を扱う
組織があるらしい。
そこで手が負えなくなると
月王に連絡が
いくのだそうだ。


今回は
特にエレミム達との
関連の可能性が濃厚らしく
次朗と松井さんが
直に調査にいくことになった。





「昨日から
 調子良いんだよね
 ミカのおかげかな」




…だそうだ。
次朗は魔力満タンらしい。
何も心配することは
ないだろう。




「よし …?」

洗ったふきん類を干し、
窓の外をふと見ると
何やら校門のあたりが
騒がしい。


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