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「再会」と呼べる「出会い」

第18章 冷 え

次朗君の事ばかりが
頭に浮かんできてしまう。


「佐伯…
 さえき!」

「えっ!は はい!!」

「どうした?
 ぼんやりしているなんて
 らしくないぞ」



授業にも集中出来ない。



早く会いたい
会いたい



早く午後にならないかな

時計の針
動くのが遅く感じる






  …ブルルルル


携帯の着信を知らせる振動が
太股に伝わって
ドキリとした。


いつもなら
授業が終わってから
確認する

…けど



私は机の影でこっそり
画面を確認した。


メール














次朗君からだと信じていた
送り主の欄には
エミの名前があった。




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