テキストサイズ

「再会」と呼べる「出会い」

第3章 再会日和

「楽しんでもらえたけど
 生地の準備を
 予めしなきゃいけないから
 休み時間を削る事になるんだよねー」

こちらは三年生のサナエちゃん。
サナエちゃんはパティシエ志望。
お菓子を作るのが大好きで
創作のお菓子をよく試食させてくれる。
どれもすごく、おいしいんだよね。

そうそう…
生地を作る当番を
交代制にしたけど、
次の時間体育だったり
科学実験だったりするとキツい。

「やっぱり、
 お菓子とかの方がいいですよね?
 持ち帰りも出来ますし」

二年生のソノコちゃん。
入部したての頃はお料理初心者で
特に微塵切りが凄く苦手だったけど、
今では誰よりも早くて上手い。
陰で練習してたり、勉強してたりと、
凄く努力家さん。


「ってなると…
 カップケーキとか?
 あれも焼かねーとなぁ」

二年生のショウヤくん。
料理部唯一の男子。
板前さんを目指している。
女将志望のスミレちゃんの年下彼氏。
お魚をさばく姿は
いつ見てもカッコいい。


「ミカのことだから
 何か考えてくれてたんじゃないの?」

同じクラスになったセリハちゃんが
ニカっと私を見た。

セリハちゃんは見た目、
エミにも負けない位凄くギャルだけど
実は凄く家庭的。
なんと!
去年、16歳にして結婚した!!
旦那さんは
リョウ君の所で働く大工さん。
子供はまだいないけど
高校生主婦なのだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ