テキストサイズ

「再会」と呼べる「出会い」

第3章 再会日和

「えっと、一応

 お団子なんて、どうかな?」


「え
 なんかババクサっ」

あちゃ…
エミに反対されてしまった。



「わ!エミがいるっ!
 ちょっとアンタ何ヶ月振りよ??」

セリハちゃんが今頃、
エミの存在に気付いたかのような
声をあげた。

…最初からいたよ。
目立たない存在じゃないんだし…。

セリハちゃん、
エミのこと、嫌ってたからなぁ…。
彼氏(今の旦那さん)のことで
ちょっと揉めた時期があったんだよね。


「っさいわね、忙しかったのよ!
 これからはちゃんと参加するわ」

「どうせ
 男漁りに忙しかったんでしょ?
 ま、アンタが来た理由、分かるわ」

セリハちゃんはチラと隠土先生を見た。

「フン、もうアンタんトコの
 旦那には興味ないから
 安心しなさいよ」

「そうよね。
 アンタ、人の物には興味ないもんね」

…ハハ 始まっちゃった。
教室では大丈夫だったのにな。

「二人とも!脱線しないの!!
 エミ、そう言うなら
 何か他に意見あるの?」

スミレちゃんが助けてくれた。
…ありがとう
私、もっとしっかりしなきやな…

「えーっ あたしはぁ…
 …隠土先生はぁどう思います?」

エミが先程とは違う
甘ったるい声で聞いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ