テキストサイズ

BL~中編・長編集2~

第11章 ~恋の公式~

電話をかけてきたのは、不機嫌そうなあいつ。

「外で昼食をとっていますが・・・」

『すぐ戻って来い。 至急仕上げてもらいたい書類がある。』

マジかよ・・・面倒くさいな。

『瑞城もいるなら、一緒に戻って来い。 二人に任せた方が早いからな。』

「わかりました。」

はぁ・・・と大きくため息をつき、電話を切る。

「どうした?」

「いや・・・西園寺さんから仕事の電話。」

ほんと、昼くらい休ませろよ。

「瑞城、至急仕上げないといけない仕事があるってさ。」

「え~。 俺も?」

「そういう命令。」

嫌そうな顔をする瑞城を引っ張り、無理矢理立ち上がらせる。

「西園寺さんのご命令とあらば仕方ないか。」

「じゃ、そういうことだから。 先に戻るわ。」

「あぁ。」

瑞城と一緒に、店を出る。

「はぁ~・・・面倒くさい。」

「仕方ないだろ。 西園寺さん、最近急ピッチで仕事進めてるんだからさ。 直接呼び出されるってことは、頼りにされてるんだよ。」

喜んでいいのかどうなのか。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ