BL~中編・長編集2~
第17章 ~一番好きな人~
「先輩?」
不思議に思って先輩の方を見れば、さっきまで機嫌の良かった先輩はちょっと不機嫌そうになっていて。
この短い時間に何があったのかと。 特に身に覚えのない僕にはさっぱりわからなかった。
「お前、あいつには気をつけろよ。」
「え?」
あいつって…将仁のことだよね…? なんで気をつけないといけないんだろう…?
僕は先輩の言葉が全く理解できなくて……また首を傾げてしまった。
僕がそんなだから、先輩はまたため息をついた。 だけど、怒っているとか呆れているとかいうわけではないようで。
だって、先輩は優しく微笑んでいたから。
「まあ、いいや。 俺、お前のこと誰にも渡すつもりないし。」
「???」
やっぱり、僕には全然わからない。
でも、先輩の機嫌は良くなったし、まあ…いいかな……?
「朝陽、今日暇?」
「はい。 午後に一コマ授業があるんですけど、その後は特に予定ないです。」
そう答えると、先輩は僕の頭を撫でながら「じゃあ、今日は俺の家においで。」って嬉しそうに笑った。
「明日休みだし、特に予定ないなら泊まっていけよ。」
「いいんですか?」
じゃあ、今日はずっと一緒にいられるってこと?
そう考えたら、すごく嬉しくて。
僕がすごく喜んでいることは、表情を見たらすぐわかったみたいで、先輩はまた面白そうにクスクス笑った。
「もちろん。 授業終わったら連絡しろよ。 迎えに行くからさ。」
「はい‼」
大きく頷いた僕の耳元に、また口を寄せてきた先輩。
「今日はいっぱい愛し合おうな。」
「っ‼‼」
そして、囁かれた甘い言葉。
先輩を見れば、僕にしか見せない、あの笑顔を浮かべていて。
心拍数が一気に跳ね上がった。
僕……先輩のこともっともっと好きになっていくかもしれない…
恋人になった先輩の新しい一面を知って、そんな予感がしたのです━━━━。
~END~
不思議に思って先輩の方を見れば、さっきまで機嫌の良かった先輩はちょっと不機嫌そうになっていて。
この短い時間に何があったのかと。 特に身に覚えのない僕にはさっぱりわからなかった。
「お前、あいつには気をつけろよ。」
「え?」
あいつって…将仁のことだよね…? なんで気をつけないといけないんだろう…?
僕は先輩の言葉が全く理解できなくて……また首を傾げてしまった。
僕がそんなだから、先輩はまたため息をついた。 だけど、怒っているとか呆れているとかいうわけではないようで。
だって、先輩は優しく微笑んでいたから。
「まあ、いいや。 俺、お前のこと誰にも渡すつもりないし。」
「???」
やっぱり、僕には全然わからない。
でも、先輩の機嫌は良くなったし、まあ…いいかな……?
「朝陽、今日暇?」
「はい。 午後に一コマ授業があるんですけど、その後は特に予定ないです。」
そう答えると、先輩は僕の頭を撫でながら「じゃあ、今日は俺の家においで。」って嬉しそうに笑った。
「明日休みだし、特に予定ないなら泊まっていけよ。」
「いいんですか?」
じゃあ、今日はずっと一緒にいられるってこと?
そう考えたら、すごく嬉しくて。
僕がすごく喜んでいることは、表情を見たらすぐわかったみたいで、先輩はまた面白そうにクスクス笑った。
「もちろん。 授業終わったら連絡しろよ。 迎えに行くからさ。」
「はい‼」
大きく頷いた僕の耳元に、また口を寄せてきた先輩。
「今日はいっぱい愛し合おうな。」
「っ‼‼」
そして、囁かれた甘い言葉。
先輩を見れば、僕にしか見せない、あの笑顔を浮かべていて。
心拍数が一気に跳ね上がった。
僕……先輩のこともっともっと好きになっていくかもしれない…
恋人になった先輩の新しい一面を知って、そんな予感がしたのです━━━━。
~END~