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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

「あんた、やっぱり頭おかしい!! ダサい眼鏡かけてるし、変に髪伸ばして顔隠してるし・・・」

いや、食べ物を大切に扱うのは普通だと思うけど。

まぁ・・・変なのは否定しないよ。

顔を隠してるのも事実だし。

「はっきり言ってキモい!!」

あ、それは自覚してる。

っていうか、そうなるように努力してるんだ。

「お、うまそうなシュークリームが落ちてる。」

は? この声、誰?

眼鏡をかけてないので、視界がぼやけて誰なのかわからない。

「ちょ、冬馬!! そんなの食べたら・・・・」

「ん!! うまい!!」

・・・・え? 落ちてるの食べたの?

「これ、お前が作ったのか?」

「え、あ・・・はい。」

冬馬?

誰だ、それ。

「お前、すごいなっ!! 俺、甘いものそんなに好きじゃないのに、全然食える。」

「・・・・・か・・」

「え?」

僕は顔も見えない男子生徒に掴みかかった。

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