love...
第1章 *アイスルキモチ*~S×N~
昔から仲の良かった翔ちゃんと久しぶりに遊んだ日の帰り道。
「あ、ここ家なんで。翔ちゃん、ありがとね」
「・・・うん。そっか」
どこか寂しそうに、翔ちゃんが言う。
「じゃあ、また今度遊ぼうね。
それから、送ってくれてありがとうございました」
そう言って、後ろを向いて歩き始めた時。
「ちょっと待って・・・っ!」
俺の手首を軽くつかんだ後、ぎゅっと
握りしめた。
「どした、翔ちゃん?」
少しの間、沈黙が流れる。
それでも、握りしめた手は離れなかった。
「翔ちゃん・・・?」