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先輩の彼女

第7章 押さえきれない感情

夏休みの、終わりは、
俺達の終わりだったんだ…………

拓也さんが住んでた家が、無くなって、更地になってた

この、鍵は、もう……………

冬が来て、そして、一周忌が来て

拓也さんの、お墓

花が手向けられてた

遅かったのか?!

夜中に来たのに

霊園の人に聞いたら、先日一周忌をしてましたよって

俺と会わないためかな?

普通、親族も集まるから、休日にやるのに、
ちょうど、命日だし………

…………いつまでもしょげてるの?!
シャキッとなさいよ!
もう、家もないでしょ、
早く忘れなさい………

姉さん?……………どういうこと?

…………悪い人じゃないと思うわよ、でもね………

…………姉さんの、襟首を掴んでた

何してるの?!陸翔!

母さん!…………どういうこと?
母さんに言われたって言ってるぜ

離しなさい!

姉貴がケホケホしてたよ

女の子に暴力何て、最低よ、

どういう事って聞いてんだよ!

壁を殴ってた、穴が空いてたよ
拳からも血が………

その日の夜、父さんに殴られた
反撃はしなかったけど………

それで終わりか?

陸翔!

姉さんを、押し退けた

とうした?殴れよ………

もう、この話は終わりだ!

そうか、なら、親子の縁も終わりだな!

陸翔、冷静になりなさい!

誰だよ、お前………

母親に、俺が言った言葉だったんた

優子さんに会ってた、姉さんが

俺の知らないところで
別れてあげてくださいと

たぶん、そんなことを言わなくても、
優子さんはそのつもりだったのかもしれない、
だけど、そんな、姑息な真似を………

なんか言ってたよ、親父がよ

お前な、俺のためとか言うんだろうけど、
信頼関係壊しといて、先に何があるんだよ?

黙ったな、親父…………

…………………
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