テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第5章 破滅のはじまり

「貴様ら王立軍は皆殺しにする」という発言は辺りに緊迫を生んだ。

父を探し、東の都の歓楽街までやって来ていたゆきめもその言葉を聞いてしまった。

(王立軍を皆殺しっ!? お父さんも殺されちゃうっ!! そうはさせないっ!!)

ゆきめは父から譲り受けた名包丁『ダイナゴン』を抜く。
この包丁はどれ程固い骨でも大根のように切れるという銘刀中の銘刀だ。

ただ刃渡りが長すぎるので今のゆきめにはなかなか使いこなせないのが難点だった。

凶刃を構え、ソラの背後へと迫る--


ストーリーメニュー

TOPTOPへ