闇の王と光の騎士
第5章 破滅のはじまり
「貴様……何者だ?」
ソラは射抜くような鋭い視線で紫響を睨む。
それは幾度も死線を潜り抜けてきた修羅の目付きだった。
「あら……いい目してるじゃない? 屈服させ甲斐がありそうね」
羽織っていたコートをバサッと一気に脱ぎ捨てると素肌とそれを覆う面積がやけに少ない黒い革のボンテージ姿が露わになる。
「な、なんだその格好はっ!? け、けけけけしからんっ!! 風紀を乱すような真似は許さんぞっ!!」
ソラは顔を赤らめ動揺する。
ソラの背後にいたゆきめは驚きのあまり言葉を失い、口許を手で覆う。
「風紀を乱すかなんか知らないけど、この街にはこの街のルールがあるのよ、お嬢ちゃん。無粋な輩は許さないわ……」
ベルトのように腰に巻き付けていた一本鞭をシュルルッとしならせ、地面を一度、激しく打ち付ける。
一本鞭は通常SMで使用するものではなく、家畜や猛獣を飼い慣らすために使うものだ。
本気で打ち付けられれば骨ですら折れてしまう。
「いいだろう……まずは諸悪の根源のようなお前から始末してやる……」
ソラは腰を落とし、ゆっくりと紫響との間合いを計る。
ソラは射抜くような鋭い視線で紫響を睨む。
それは幾度も死線を潜り抜けてきた修羅の目付きだった。
「あら……いい目してるじゃない? 屈服させ甲斐がありそうね」
羽織っていたコートをバサッと一気に脱ぎ捨てると素肌とそれを覆う面積がやけに少ない黒い革のボンテージ姿が露わになる。
「な、なんだその格好はっ!? け、けけけけしからんっ!! 風紀を乱すような真似は許さんぞっ!!」
ソラは顔を赤らめ動揺する。
ソラの背後にいたゆきめは驚きのあまり言葉を失い、口許を手で覆う。
「風紀を乱すかなんか知らないけど、この街にはこの街のルールがあるのよ、お嬢ちゃん。無粋な輩は許さないわ……」
ベルトのように腰に巻き付けていた一本鞭をシュルルッとしならせ、地面を一度、激しく打ち付ける。
一本鞭は通常SMで使用するものではなく、家畜や猛獣を飼い慣らすために使うものだ。
本気で打ち付けられれば骨ですら折れてしまう。
「いいだろう……まずは諸悪の根源のようなお前から始末してやる……」
ソラは腰を落とし、ゆっくりと紫響との間合いを計る。