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闇の王と光の騎士

第5章 破滅のはじまり

「国民が疲弊し、国が荒れているというのに……それを救うのが王立軍の仕事だというのに……」

ももは将軍は怒りで顔を紅潮させ、震えていた。

政府や軍の腐敗はとどまるところを知らず、根幹に至るまで腐りきっていた。

上層部は自分の富や地位を守るため、どんどんと汚職や職権濫用を繰り返す。

もはやこの国を救おうという志を持った幹部はほとんどいない。

ももはの心の中に国を変えるという決意がより一層強くなっていった。

しかしそれは国の上層部と争うということに他ならなかった。



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