闇の王と光の騎士
第7章 地獄の門、開く
王国のとある場所に造られた地下空間。
とても地中とは思えないほどのその広い空間に魔王の居城がある。
封印を解かれた魔王はその玉座に座っていた。
身の丈は5メートルもあり、顔立ちはキリッと凛々しい。
封印から解けたばかりの魔王は見た目がだいぶ若返っていた。
男性とも女性ともつかない中性的な顔立ちである。
「魔王様。お食事の時間です」
食事係の配下が怯えながら食事を並べる。
「ほう……?」
魔王は無表情でそれを口に運ぶ。
「なんだ、これはッ!!」
口にした途端に激昂した魔王は配下の首を掴み、あっさりとその首をブチンと千切る。
「ひぃいっ!!」
恐れをなしたもう一人が逃げ出す。
しかし魔王から逃れられるはずもない。
魔王は目からビームを出すと逃げ出したもう一人を燃やし、瞬時に黒炭に変えた。