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闇の王と光の騎士

第7章 地獄の門、開く

しかし呼び鈴を鳴らしても音がしない。

(壊れているのかも?)

ゆきめは裏手に回り、窓から中の様子を探った。

「ッッ……!?」

なんと床にはジュゼッペと思われる人物が転がっていたのだ。

しかも衣服を全部剥ぎ取られ、全身を縄で縛られている。

(な、なにっ!? どうなってるの!?)

ゆきめは身を隠しながら動向を伺う。

「あらあら……豚男……そんなにモゾモゾしちゃって……可愛いわね」

(あっ!?)

室内にいたもう一人の人物を見た瞬間、ゆきめは声を漏らしそうになった。

それは東の都の歓楽街で戦ったボンテージ姿の女王様だった。

紫響は蕩けた蝋を縄で縛られたジュゼッペに垂らした。

「ああぁあっ!!」

その熱さにジュゼッペは悶絶の声をあげる。

(ジュゼッペさんっ!! 拷問にかけられてるっ!? 助けなきゃっ!!)

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