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闇の王と光の騎士

第7章 地獄の門、開く

「くっ……このッこのッ!! このぉっ!!」

ゆきめは叫びながら出鱈目にダイナゴンを振り回し、紫響に詰め寄る。

「ちょっ……危ないじゃないッ!!」

さすがにこれには紫響も怯む。

室内という狭い場所ではリーチの長い一本鞭では分が悪い。

仕方なくジュゼッペを責めていたろうそくを手に取り、溶けた蝋を浴びせる。

「んあぁああっ!?」

確かに熱いが普通のろうそくに比べればかなり温度が低い。
その蝋を浴び、思わず変な声を出してしまう。

プレイ用のこのろうそくは特注で媚薬成分も含まれていた。

「な、なにをしたのっ……」

頬を火照らせ、瞳を潤ませたゆきめは紫響を睨んだ。

その姿が歪んだ紫響の性癖をぞくりとさせる。

「……あなた結構M素質あるんじゃない?」

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