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闇の王と光の騎士

第7章 地獄の門、開く

「何を訳のわからないことをっ!! 次こそ仕留めますっ!!」

料理人見習いの14歳はMだのSだの、そんな言葉は知らなかった。

紫響の腹部目掛けてダイナゴンを突きにいく。

「バカっ!! 本気で危ないからっ!!」

からかわれて逆上したゆきめに本気で身の危険を感じる。

一本鞭ではなく、ジュゼッペを叩いていたプレイ用のバラ鞭を力一杯ゆきめの腕に当てた。

「ひゃひっ!!」

痛いがそれはダメージのある類いの痛さではない。

ゆきめの中になにか熱いものが灯されたような刺激となる。

「このメス猫がっ!!」

反応のよさに思わず詰ってしまったのは紫響の職業病だ。

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