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～第二ターン　灼熱の谷～

辺りには木々はほとんど這えておらず、やけに尖った葉の植物がわずかに生える土地。
それが灼熱の谷だ。

火山が連なった山脈の一斉噴火で出来た谷のような火山口である。
とはいえ大噴火はもう百年以上も前の話であって、今は時おり小さな噴火を起こす小康状態である。

「やっぱ灼熱の谷は熱いけぇのぉ！」

そこにやって来たのがみぃみぃ率いる山賊団である。

「何でわざわざこんなとこに来なきゃなんねぇんだよ……」

団員は面倒臭そうにあとに続く。

「だって灼熱の谷だぜ？　なんかこう、冒険の匂いがするけぇのっ!!」