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闇の王と光の騎士

第7章 地獄の門、開く

「なんだ……あれはっ……!?」

ももは将軍もその異様な姿に言葉を失う。

酷い悪臭を漂わせながら餓鬼仙人がももはらの方へと近付く。

理論とか経験測ではなく、直感的に危険なものであることを悟る。

「撤退だ!! 全員逃げろっ!! 全力で逃げるんだ!!」

ももはの言葉を待つまでもなく兵士たちは逃げ出していた。


「ちっ……ああなっちまったらもう無理だ……退く」

ゲレイロも餓鬼仙人の抹殺を諦め、急いでその場を退避する。

餓鬼仙人は決して満たされることのない餓えを満たしたくて王立軍の兵士を追いかけ、捕まえてはかぶりついていた。

さすがのももはもここは逃げるしか、手がなかった。

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