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闇の王と光の騎士

第9章 暴君王のスピーチ

「しまった……!!」

手負いの遥風はゆずの攻撃ばかり気にしすぎ、他への意識を怠っていた。

ドガァァァーンという爆発音と共に博物館の屋根が消し飛ぶ。
更に爆破は続き、三階と二階の一部が消し飛んだ。

辺りにいた市民たちは悲鳴をあげながら逃げ惑う。

博物館は赤い炎を噴き上げ、黒い煙を上らせる。

「ちっ……」

人類の宝とも言える数々の美術品が瞬時に灰に変わっていく。
遥風は唇を噛んでその光景を見るしか、手がなかった。

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