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闇の王と光の騎士

第9章 暴君王のスピーチ

「こんな穢れた博物館など壊してあげる!!」

ゆずは天高く羽ばたき、手のひらから大きな炎の玉を造る。

「消えなさいっ!!」

大きく振りかぶり、その火炎の塊を投げ付ける。

「水龍咆撃!!」

地上から遥風の巨大な水龍の術が放たれる。

水龍はゆずの火の玉を易々と飲み込み、更に術者のゆずにまで襲いかかる。

「ちっ……」

舌打ちをしながらゆずは羽根を羽ばたかせてそれを避ける。

「逃がしはしない……」

地上の遥風は更に上空のゆずに目掛けて追撃の電撃を走らせる。

「こしゃくなっ!!」

ゆずは全身に金色のオーラを纏わせる。

金色堕天衣。
ゆずの最強の盾の魔術だ。

金色を纏ったゆずはそのまま博物館へと突撃する。

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