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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

櫻啼は三ツ又の矛を構え、TOMに襲いかかる。

その速度は魔族同士でも見切れないほど速い。

ザクッという手応えが櫻啼に伝わる。

避けようとしたTOMの肩に矛が突き刺さっていた。

「このまま殺してやるよ……間抜けな獣人」

「間抜けはお前だッッ!!」

「ッッ!?」

背後から叫び声がし、櫻啼が振り返る暇もなく強烈な衝撃を背中に受ける。

背後に回っていたTOMはそのまま櫻啼を地面へと叩きつける。

「こんな簡単に幻術に引っ掛かってくれるとはな」

櫻啼か突き刺したと見えていたのはすべてTOMの魔術の幻術によるものだった。

見事に引っ掛かった櫻啼は背後をとられ、それなりのダメージを受けてしまう。



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