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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

「お前が思い付きみたいに言い出したことはとっくの昔にマギトがしていた。そして殺された。無駄なんだよ。臆病な人間は魔族を殺さずにはいられない」

TOMはうつむいたまま動かない。

櫻啼は立ち上がり、ゆっくりと人狼に近付く。

「それでもお前は人間を信じてやれるのか? マギトのことも許してやれるのか?」

櫻啼はTOMの肩に手を置く。

「…………許して、やろう……信じてやろうぜ、それでも……」

TOMは涙を滲ませながら笑っていた。

「よし、わかった……お前は正真正銘の間抜けだ。俺がここで殺してやる……」

櫻啼はジャンプし、空中で戦闘体勢を取る。

人狼とサタンの命を賭したバトルが開幕する----

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