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闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

倒れた姿勢から前傾姿勢で月影に駆け寄る。

「ッ!!」

麻薬の葉に隠れながら近寄るまあやの姿は捉えにくかった。

咄嗟に手をクロスに構え、防御姿勢となる。

「こっち!!」

彼女は草に隠れながら移動し、月影の背後に回っていた。

「なっ!?」

まあやは脚を振り上げ、月影の顔面を蹴り抜いていた。

「がはっ……」

強烈な一閃で月影の身体は飛ばされていた。

「これでおあいこね……」

まあやの目には若干の喜びがあった。
戦うことを拒みながらも、まあやの身体には戦う本能が備わってしまっていた。



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