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闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

泣き叫ぶまあやを月影がじっと見詰める。
その姿に偽りがないことを感じた。

(大切な人を守るという……この人の意志は信頼出来る……)

「……頼んだぞ……必ず魔族と……人間の……」

絶え絶えの声にまあやは何度も頷き、月影の手を強く握る。

「それと……悪いんだが……俺の墓を……」


魔族墓地のTOMという奴の隣に造ってくれ----

そういい残すと月影は安心したように力尽きた。

「……貴方にも神のご加護がありますように」

燃え盛る炎に照らされたその死に顔は、安らかなものだった。


----生存者 残3名




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