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闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

もはや月影を動かしているのは執念しかなかった。

動く度に苦痛のうめきを上げる姿は痛々しかった。

「もう……楽になって……」

見ていられず、まあやは月影の肩に抱きつく。

「俺は……やらなくちゃならないことが……」

「もうあなたはよくやった!! もう……もういいでしょ!!」

「まだだ……このままじゃTOMに顔向けできない……魔族と人間の……共存を……」

血を吐きながら月影はまた立ち上がる。

「分かった……分かったからッ!! 私が魔族と人間が住める世界を創るから!!」

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