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闇の王と光の騎士

第21章 ~エピローグ 光の騎士~

まあやとの因縁の対決を制したももはがすまいるの前に立つ。

「それでは……すまいる王。これで終わりです」

ももはは斧を振り上げてすまいるを見下ろした。

「らふぃんを……頼むぞ……俺の死を利用して……あいつを立派な王にしてやってくれ」

卑怯で往生際の悪いすまいるとは思えないほど清々しい声だった。

「…………はい」

「馬鹿が……泣く奴があるか。泣きたいのはこっちの方だ。自分の目をかけて育てた部下に殺されるんだからな」

詰りながらすまいるは苦笑する。

「すまいる様……」

ももははいつまでも斧を降り下ろせずにいた。

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