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闇の王と光の騎士

第21章 ~エピローグ 光の騎士~

すまいる王が死に、クーデターの成功が伝わると国民たちは歓喜の声をあげた。

永らく強いたげられてきた世界が終わり、ようやく訪れた平和な時代に人々は沸いていた。

政府はそのままクーデター軍が収まることとなり、国王の座にはクーデター軍のトップであったらふぃん王子が就いた。

ももはの考察通り、残忍な国王の息子ということに危惧するものはほとんどなく、むしろ悪王を打ち倒した英雄として受け入れられた。

国王の初めての演説の際、ももははその隣に立ち、アシストに務めた。

しかしももはの心配など要らなかったほどにらふぃんは立派に演説を行っていた。

(らふぃん様……立派になられましたね……)

ももはは目を細めてその勇姿を見詰めていた。

その時だった。

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