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闇の王と光の騎士

第21章 ~エピローグ 光の騎士~

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北限の村は至るところに飾り付けが施され、祭りのような賑わいを見せていた。

それらは明日のまあやの結婚式を祝うための飾りつけだった。

明日の花嫁はやや照れ臭そうに微笑みながら部屋の窓からそれらの飾りつけを眺めていた。

「いよいよ明日ね……どう? 花嫁になる気分って……」

コーヒーカップを二つ持った霧里が部屋に入ってくる。

「うん……まあ……なんか実感湧かないって言うか……」

そう言いながらも頬を赤らめるまあやを見て霧里は物言いたげに鼻で笑ってコーヒーカップをひとつ渡す。

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