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闇の王と光の騎士

第21章 ~エピローグ 光の騎士~

「あなたもそんな顔するんだ……」

からかわれたまあやは慌てて手のひらで頬を覆う。


霧里は今、この村の教会でシスターをしている。
それはもちろん、まあやの勧めではじめたことであった。

朱雀によって蘇った霧里はすでにすまいる王が殺されてしまったことを知った。

守るべき王が死に、何を目的に生きていけばいいか分からなくなった霧里が自決を試みたのは自然の流れであった。

しかしその途中に見つかり、まあやの施術により一命をとりとめた。

「何故死なせてくれなかった」
そう言って彼女はまあやを責めた。
そんな彼女にまあやは生きていくことの大切さを説き、殺しの道具としての生き方以外の人生を霧里に教えた。

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