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闇の王と光の騎士

第1章 プロローグ

では魔族は一枚岩かといえばそれもそうでもなかった。

魔王を中心とした集まりではあったが、魔族同士の争いも頻繁に起こっていた。

飛竜や魔獣、人に似たサタン、魔術使いなど様々な種族の魔族たちは強いたげられた時代の鬱憤を晴らすかのように破壊を続けていた。


魔王は闇のオーラを拡散し、それら魔族たちの鋭気を養っていた。


魔王を討たねば、この破滅的な現状を撃ち破ることは出来ない。

しかし魔王を討つためには『聖なる刃』が必要であった。

聖なる刃、とは伝説に出てくる武器であり、実物がどこにあるのか、誰にもわからない。

もっといってしまえば実在するのかも怪しい存在であった。

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