いじめっこのえっちな修学旅行
第2章 修学旅行のメンバー
この1週間、
携帯が鳴りっぱなしだった。
男子、女子、
後輩や先輩からも。
でも一番多かったのは……
『ビビビビ!』
この独特のバイブは……
携帯表示は
『杉田』とだけ。
「また担任からだよ……
ガン無視してても1日5件は
絶対くるんだよ……!」
メールを開くと
『明日は学校こいよ!
みんな待ってるぞー!お前を!』
ただ文字を読んだだけなのに
杉田の声が頭をまわる。
「杉田って……
ゴツいけどけっこうイケメンだよな
若いし……。」
!?
またかよ、こいつ……。
「お前さ、変だよ、マジで。
なに?
ゲイにでも目覚めた?」
大輝が目を丸くして
体を固くした。
え
マジで……?
「……っな、
なわけないよな!
ごめんな!変なこと言って!!」
冗談で、
冗談で言ったつもりだったのに
黙られるとは思わなくて
もう笑い飛ばすしかなかった。