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溺れる電車

第11章 番外編 溺れる亮くんの恋



ガラッ



「アレ、マジ笑えたから!!」


「お前、何、ムキになってただよ!」

「おい、遠野さんっー!」



遠野は本を読んでいた。




キンコーンカーンコーン



チャイムが鳴る。





俺は、気まずく、自分の席に座った。


授業はだるすぎて。



真面目に受けられるかよ。


ガムを口に入れた。




遠野はくそまじめに授業を聞いている。



俺は、教科書をちぎった。


そこに、俺の精一杯の字で、



「マジでごめんなさい」



と書いて、遠野に回した。

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