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溺れる電車

第2章 狂う私。

「ねえ、キスしていい?」

亮くんが突然と言った。

いきなりだったから顔が火照った。


「え・・・?」

「俺、部活で全然会えなかったじゃん?キスも全然してなかったし。寂しかったんだよ」

「そうだね、私も」


そういうと、亮くんの顔が近づいてきた。

私は、急いで目をつぶった。


唇に温かいものが触れた。


愛おしい・・・、


だからこそ、昨日のことは絶対ばれたくない。


そういう気持ちが大きくなった。


キスをした後、



ふと後ろを見るとあの男がいた。



昨日のことで、私はなにもできなくて、

ただ、そいつをじっと見ていた。



そいつは、私のカバンを持っていた。


返してもらわなきゃ。

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