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溺れる電車

第6章 零


ふと、なぜか、あいつの顔を思い出してしまう。



なんでだろう。自分でも分からない。



「優人…」




パンドラの箱が開かれるように、電車での記憶がよみがえる。


あの時、痴漢されたこと。




痴漢されたあと、えっちしたこと。




あんな、快楽はなかった。




でも…、それより、


私は、遊園地でデートした記憶が鮮明に覚えている。





なんでだろ・・・。



結構な人数とデートしたけど、


こんなに、鮮明に覚えていることはない。




「優人…、なんで」


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