溺れる電車
第6章 零
前の学校とは違う、セーラー服に身を包み、
家に帰る。
引っ越しても、親は仕事。
誰もいない。
家に帰ってから、セーラー服に手をかけ、
しゅるり、と音を立てながら、リボンを取る。
家に、帰ったからは、下着姿。
お父さんがいるときはさすがにパジャマだけど。
お母さんにはみっともないって言われているけど、私は、
この格好が落ち着くし、誰の迷惑もかかっていない。
ピンクのフリル付の下着が見える。
家は、とても静か。悲しい位。
テレビをつけても、再放送か、ニュースばっかり、
そう思って、あえて、テレビをつけないで、
ぼーーっとしていた。
今日、体育で持久走があったし、かなり疲れていた。