溺れる電車
第6章 零
・・・優人に会いたい。
優人、ねえ?どこにいるの?
ふと、カレンダーを見る。
明日…、明日でちょうど1年がたつ。
電車で会って、犯された日…。
明日、会おう。
会えなくてもいい。
あの電車に乗れば、自分でもけじめが付くだろう…。
1年も、とどめておいた、この気持ち。
私って変態なのかな?
どうして、忘れることができないんだろう…?
犯されて、本当にひどいことを最後されたのに…。
それでも、忘れられないってどういうこと?
遊園地のキスは溶けるような気持ちを思い出す。
...好きなのかな?
今はいい。
明日、確かめる。
会えなくても、私は、
けじめをけれるとしたらそれでいい。