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むかしばなし

第1章 蓮

むかしむかしあるところに、蓮水屋敷という屋敷がありました。
そこに住んでいる10数名の恋のお話がこれから始まるのです。


「淳平様はこれからも、車椅子生活を送らなければならないのですね」


元々体が不自由なわけではなかった。
あの日の事故で淳平は、足の自由を失ってしまったのだ。


奏多「僕が淳平様を守らなければならなかったんです。なのに僕は...」

淳平「奏多のせいじゃない。奏多は自分を責める悪い癖があるから」


淳平様はいつもそう言って僕を慰めてくれた。
淳平様を守るべきなのは僕の方なのに。


『淳平っ』
声の主は裕典。

淳平様と一番の仲良しなお方。

淳平「裕典...何で泣いてるのだ?」


裕典「だって...足、治らないんでしょう?」


淳平「それはもう大丈夫だから。泣かないでよ、裕典」


この光景を見て妬けるのは多分、僕が淳平様に恋をしているから。


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