愛する人
第2章 始まり
医者に疑問をぶつけるかの様に掴み掛かっては、
「私と一緒にいた女性は?!」
医者は一瞬困った顔をした。
「言えません……」
?!
「何故言えないんですか?
私は倒れたんでは無く、背中を押されて殺されかけたんですよ!
彼女だってどうなっているか解らないから心配なんですよ!」
医者は渋々、
「月島サユミさんは生きてますよ、安心して下さい。あと一つ言えるのは、貴女は彼女に会わないほうがいいということです。」
!!!
淡々とした口調で語っては
シャーッ!
何だか急いだ感じで病室のカーテンを閉めた。
私にはその意味が全く解らなかった。